熱中症について

柏町接骨院の及川です。みなさま、いかがお過ごしでしょうか。六月になり梅雨の時期を迎えようとしています。今回はこれから陥ってしまう可能性がある熱中症について考え、予防していきましょう。

まず熱中症とは、暑さが原因で体調を崩してしまうことのこと指しています。

考えられる要因は下の三つが上げられます

気温、湿度などの環境要因 

過度の運動、生活リズムの乱れなどの行動要因 

持病などの身体要因などです

そして私たちの身体は暑さから守る手段として身体の熱を逃がす役割があります。下記のような方法です。

汗を出して熱を気化し体温を下げる

呼吸による蒸散

体は熱がこもらないよう、身体表面の血流をよくして外側に熱を逃がし深部体温を保とうとする

これらの機能が過度になってしまうと身体が異変を起こしてしまうのです。

熱中症の重症化の分類と大きく三つに分けられます。

1度症状 

めまい、失神、大量発汗、強い口渇感、筋肉痛 

立っていられない、生あくび、こむら返りなど

2度

頭痛、嘔吐、倦怠感など

3度

意識障害、痙攣、せん妄など

3度の場合は救急車呼び、2度以上の場合は1週間安静が必要です

熱中症後は運動を中止してください。 

運動後時間が経ってから上記の症状に陥ることがあります。その場合一度病院を受診することをお勧めします。

陥った場合の処置についてです

F(飲水)>水分と塩分

I(冷やす)>頸部、腋窩、鼠径部

R(安静)>安全で涼しい場所

E(緊急搬送)>移動困難など、状態によって。

水をかけてあげるなども有用です。

基本的には汗を蒸発させ、熱を逃がすよう着替えはこまめにお願いします。

衣服が濡れて肌にくっついてしまう状態での運動は避ける必要があります。

対策と予防です。

  • アイシングで直接大腿部、手を冷やす
  • アイススラリーを飲んで冷やす。 

アイススラリーとは細かい氷と液体を混ぜたもので、深部から身体を冷やす効果が期待されます。

作り方は簡単で氷:スポーツドリンクを6:4ミキサーにいれ混ぜるだけです。

  • 暑熱順化(運動をして発汗する癖をつけておきます、暑くなる1,2か月前から準備するといいでしょう。)
  • アルコールNG(利尿作用があるため脱水に陥りやすく、体温を上げてしまうため)

衣服についてです

運動着はポリエステル×綿(汗で引っ付かないように)

白色、黒は熱を吸収するためNGで帽子着用です。

水分補給については運動レベルにもよりますが2~3時間で500mlの補水が必要です。

中身は塩分1%、1L当たり1~2gの塩分目安です

最も経口補水液が好ましいです

尿の色で水分不足か判別可能で色が濃い緑色の場合脱水の可能性あり、水分補給は必須になります。

これらに気を付け暑くなる前から十分な対策、予防を行いましょう。